【成増の受験事情】都内屈指の中学校受験激戦区〜受験率は6割!?〜

今回は成増の中学校受験事情を記載いたします。正直、私もよく知らなかったのですが、成増は都内屈指の中学校受験激戦区だそうです💦

成増の中学校受験率

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成増の中学校受験率は非常に高く、年によって多少の変動はありますが概ね5-6割の小学校6年生が受験しています。

この数値は非常に高いです。都内においても私立中学校への進学率は2割程度と言われており、都心ではなく埼玉県と接している成増の地理を考えると高すぎる気もします。

※ちなみに、30年前の成増周辺の受験率は1-2割でクラスに数人受験する人がいるくらいでした。今のように、2月初旬に6年生のクラスがガラガラになることはありませんでした。

都内の受験率

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https://www.google.com/amp/s/www.nippon.com/ja/japan-data/h01557/amp/

ちなみに、都内の受験率は上表の通りです。文京区が最も高く48.97%となり、次いで港区の41.48%となっています。

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文京区は筑波大学附属や学芸大学付属竹早、お茶の水女子大学附属などもあり、また、女子校の最高峰の桜蔭も水道橋にあるなど受験人気が高いようです。また、港区も富裕層が多く慶応を始めとして付属校へのお受験が人気となっています。

こうした都内の進学が盛んな地域に比べても高い水準となっているのが成増周辺の成増小学校と成増ヶ丘小学校の2校です。

成増小学校と成増ヶ丘小学校の受験率

ちなみに、成増小学校のほうが成増ヶ丘小学校よりも受験率は高い傾向にあります。

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これは、多くの塾が川越街道沿いにあるので成増小学校の方が通いやすいことや、赤二中は成増ヶ丘小学校と隣接していることもあり成増小学校は赤二中に対する心理的な距離が遠いことが理由として考えられます。

受験率としては、年によって変動はありますが成増小学校が6割、成増ヶ丘小学校が5割といった印象です。

成増で中学校受験率が高い要因

では、成増小学校と成増ヶ丘小学校は何故これほどまでに中学校受験率が高いのでしょうか。様々な要因が考えられますが、主要なものとしては以下に3つご紹介します。

①受験に関心のある高学歴な親が多い

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成増は地下が非常に高くなってきています。円安や材料費の高騰などもあり、新築のマンションの売出し価格もファミリー世帯向けの60-80平米だと6,000-7,000万円台と高値で推移しています。

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こうした事情もあり、成増周辺に住む子育て世帯は収入が高い傾向にあり、それに応じて学歴も高い親が多い傾向にあります。

そのため、自分の子供にもしっかりと勉強をしてほしいとの思いから中学校受験を検討する親が多くいらっしやいます。

※不動産屋さんの話では、成増小学校と成増ヶ丘小学校の学区は人気が高く不動産価格も高めになるそうです。中学校受験を見据えて学区選びをする方もいらっしゃるそうで、受験率が高いことが土地のブランドになることもあるとか。

②共働きが世帯が多い

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最近は共働き世帯が多くなってきています。共働き世帯の子供たちは低学年ではお預り(あいキッズ)等で親の帰りを待つことが多く、高学年になれば家で留守番をしていたり、もしくは習い事に行く場合が多いようです。

そうした習い事の一つとして人気なのが英会話や学習塾等になります。特に、中学校受験でしたら、費用こそかかりますが子供の将来にも役立ちますし、また、高学年になるとほとんど毎日授業がありますので塾に専念すれば良くなります。

このように、共働き世帯の習い事として受験が選択されているという事情があったりします。

③受験をしないという判断!?

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中学校受験率が2,3割を超えると、徐々に受験をしないことへの不安が親の間で生じたりします。

「〇〇さんは小学三年生から日能研に通ってるみたいよ。うちの子は塾に行かなくていいのかしら。」

「〇〇さんは成績が良くて、国立を狙ってるみたいだけど、うちの子はいいのかしら。」

そうした会話が子供が3、4年生になった夫婦の間で行われます。

まして、現状で成増周辺の小学校の受験率は過半数を超えており受験することが「普通」な状態となっています。つまり、「受験をする」という判断ではなく、「受験をしない」という判断が必要になります。

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子供の将来を考えたときに、受験をしないという選択をするのは心苦しかったりしますので、他に何かやりたいことがあるのであれば別ですが(スポーツ、課外活動等)、受験しない積極的な理由がない場合は受験するという選択をすることになります。

【番外編】30年前に受験をした人に聞く受験理由〜かつての赤二中〜

30年前に成増の小学校から受験をした人に受験理由を聞いてみたところ、当時は赤二中がかなり荒れていたことが理由だと言っていました。

赤二中は今では校舎が新しくなり、板橋区内でも学業レベルの高い先進的な学校とみなされていますが、30年前は窓ガラスが割られたり、校内暴力で救急車が出動することもありました。

そんな状態だったので、赤二中には進学したくないという理由で中学校受験をしたそうです。

当時から、成増には日能研(南口でしたが)、学習指導会(色々あって今はなくなってしまいましたが💦)などもあったりと、中学校受験向けの塾は多くありました。

成増周辺の小学校に通う子供達

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これだけ受験率が高い成増周辺の小学校ですが、子供たちはどのように過ごしているのでしょうか。

受験生はいつから休む!?

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小学校6年生の受験シーズンは教室に人がまばらになることもあります。

2月1日から5日頃まではもちろんですが、埼玉県の学校をはじめ1月から受験が始まる学校もあったりします。加えて、最近ではコロナ禍ということもありコロナに感染しては受験自体ができずに努力が水の泡にあることを懸念して年明けから休むケースもあるそうです(兄弟がいる場合は下の子も一緒に休むケースも)。

なので、小学校6年生の教室は年明けから空席が目立つようになっていきます。

※30年前は受験日だけ先生に断りを入れて休んでいたものですが、時代は変わりつつあるのですね。

受験しない子と受験する子

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受験率がこれほど高いと受験しない子はどのように過ごしているのか気になることもあります。

たしかに、受験する人と受験しない人で生活スタイルは大きく異なり、受験する人は塾が中心の生活を送りますし、受験しない人は学習サポート塾に通ったりもすることはありますが、基本的にそれぞれの習い事に行ったり公園で友達と遊んだりしています。

低学年の頃は仲良しだった友達も、高学年になり受験する派と受験しない派に分かれてしまい、話が少しずつ合わなくなってしまうこともあるそうです。

こうした点は、中学校受験率がこれだけ高くなるとどうしても生じてしまう弊害なのかもしれません。

最後に

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本記事では成増の中学校受験事情を概観してきました。

あまりに高い受験率に驚いた方もいるのではないでしょうか。これだけ受験率が高い成増に住んでいる多くの親御さんが子供の中学校受験についてどうしようか悩まれるのではないでしょうか。

そんな時に本記事が少しでも参考になれば幸いです。

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