2022年10月24日9時半頃、成増一丁目の木造平屋が全焼しました。今回は、周辺の住民にお伺いしたい内容も含めて、本件についてまとめていきます。
建物
今回火災が発生したのはここ数年は空き家の木造平屋でした。住所は成増一丁目20番地です。
建物は階段のスロープを少し降りたところにあり、部屋が3部屋あったそうです。
ご老齢の方でも上り下りができるように入り口のスロープには手すりが設置されています。
火事
火災は2022年10月24日9時半頃に発生しました。成増駅からも煙がはっきりと見えていたそうです。
火事から3日後に現場を訪れましたが、未だに焦げくさい匂いが現場付近に漂っていました。
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建物は木造平屋で3つの住戸が続いていたそうです。柱が燃えて炭化するとともに、壁は抜け落ちています。
詳しい出火原因は現在東京消防庁が調査中とのことです。
全景を見ると、屋根は消火作業の過程で取り除かれたのかなくなっております、焼け残った建物の骨組みが見えます。
同日は午後から小雨が降ったものの、建物も乾燥していたのか全焼しています。
空き家に関する噂
今回の火災物件は木造平屋で、3部屋が続きになっていたそうです。3部屋のうち一番奥の一部屋にご老齢の方がひとり住んでいたものの、その方が出てしまってからは空き家になっていたそうです(その部屋の前にはプロパンガスが放置されております)。
大家さんは近隣に住むご老齢の方で現在は施設に入っており管理ができる状況ではなかったそうです。
建物は人の目の行き届かない空き家だったため誰でも侵入できる状況であり、時折扉が開いているのを見かけることもあったそうで、不審者が使用していたという噂もありました。そのため、近隣住民は空き家の存在を不安に感じる方もいらっしゃったそうです。
近隣住民の方がこの土地で猫に餌をあげていたそうです。火災現場では猫も餌を食べないのか、きれいに餌が残っていました。
延焼
この建物に隣接する形で同様の空き家が二棟あります。
一棟は練馬区と板橋区の区境の暗渠沿いに建てられています。
不幸中の幸いですが、この二棟の空き家や近隣の住宅には延焼することうすることがなかったようです。
最後に
成増は都心へのアクセスも良く人気の住宅街です。最近では建築技術の高度化もあり、
ちょっとしたスペースを見つけては崖に造成地を作り戸建てを建てり、斜度のある大型の土地にマンションを作ったりと、一見すると空き家問題とは対極にいるように感じます。
ただ、地主さんの高齢化に伴い、住宅街にぽつんと取り残されたように空き家が存在することもあります。
こうした管理が行き届かない空き家が今回の火災の現場となってしまいました。大家さんは90近いご老齢の方で現在は施設に入っているとのことです。
周囲に延焼しなかったことが不幸中の幸いかと存じますが、ご高齢の所有者様の心労が少いことを祈っております。
※写真は一部スロープ付近から手を伸ばして撮影していますので、ご了承ください。