大野文具が惜しまれながら2022年10月28日をもって54年間の歴史に幕を下ろすことになりました。
今回は大野文具の閉店セールにお邪魔した際の様子を記録していきます。
大野文具
大野文具は成増駅から約800メートルの場所にあります。成増の北口商店街に沿ってまっすぐに坂を下って行った左手にあります。
創業54年で長らく成増が丘小学校や白子小学校、赤塚第二中学校の生徒、また、周辺の住民に愛されてきました。
昔ながらの素朴な文房具店で、コンパクトな店内には文房具が整理されて並べられています。
閉店セール
閉店に伴う在庫一掃セールが10月24日(月)から28日(金)まで開催されていました。
そこで、最後の別れを惜しみ子供を連れて大野文房具に行ってきました。
ちょうど小学生の子供の算数と国語のノートを買い替える必要があったので、ジャポニカ学習帳を購入しました。定価の半額で税込みで100円でした。
また、お道具箱に入れる折り紙やノリなどの補充用に諸々購入してみました。
子供のお絵かき用のスケッチブックやクレパスも購入。
妻に頼まれていた名前ペンや長尺の物差しなども購入してい見ました。
袋いっぱいの文房具でしたが、会計は3,190円と割安な価格で購入させていただきました。
大野文具での最後の買い物だったこともあり、名残惜しさもあり少し多めに購入してしまいました(娘が将来必要になるコンパスや三角定規なども気付いたら手に取っていました)。
大野文具の閉店の背景
地元の方々に愛されてきた大野文具ですが何故54年の歴史に幕を下ろすことになったのでしょうか。
その背景についてお店の方にお話を伺わせて頂いたところ、以下の4点があるそうです。
- ヤオコーやベルク等の近隣スーパーのオープンに伴う客足の減少
- ネット販売のシェア拡大に伴い実店舗型販売の売り上げ減少
- コロナ禍に伴う景気後退
- ぺーパーレス化による文具需要の減少
お店の方はまだまだお若いのでお店を続けることは物理的には可能だそうですが、ここ2,3年の売り上げの状況を踏まえると継続することは難しいとのことでした。
時代の変遷とともに商店街に求められる姿も変わっていくため、商店街を取り巻く新陳代謝というのは商店街の性ともいうべきものかもしれません。
ただ、54年間も続いた成増北口商店街の歴史を知る大野文具が閉店してしまうというのは、新陳代謝という一言で表現するにはもの悲しさがありました。
最後に
今回は大野文具の閉店というニュースを受けて、閉店セールに参加させて頂いた際のレポートを記載いたしました。
併せて、実際にお店の方からお伺いした内容をもとに閉店の背景についても記載させて頂きました。
大野文具から20mほど成増駅に向かったところにあった豆腐屋さんや向かいの和菓子屋さんも最近閉店してしまいました。成増北口商店街の終点に近い部分が徐々にシャッター通りになってしまってきていますね💦
成増北口商店街は歩道が狭く買い物しづらい部分は否めませんが、最近は商店街沿いに大型のマンションも立ち始めましたし、賑わいを取り戻すことを祈っております。
後日談
在庫整理でその後も営業を続け、最終的に業者が棚などを撤去に入った11月24日に完全閉店となりました。